アップコンバージョン粒子
日本材料技研(JMTC)のアップコンバージョン粒子は、粒径が数十nmの均一な無機粒子です。
アップコンバージョン粒子は、980nm付近の近赤外光を照射すると、より高エネルギーな短波長の可視光に変換することができます。無機系のアップコンバージョン材料であるため、変換効率は最大で2%程度にとどまりますが、最大で波長を700nm程度の大きな幅で変換することができます。また、対候性・耐熱性も高いという特徴を持ちます。
アップコンバージョン粒子は、用いる材料の組成によって、赤色、緑色、青色など多様な可視光に変換することができます。またRGBそれぞれを発光するアップコンバージョン粒子を混合することによって、様々な色を再現することが可能です。
アップコンバージョン粒子は、粒径が数十nm~百nm程度の微粒子で粒度分布もシャープであり、有機溶媒に対して分散します。インクやフィルムに配合することで、基材の透明度を損なわずに、アップコンバージョン特性を付与することが可能です。