Ti3C2 MXene水分散液
日本材料技研(JMTC)のTi3C2 MXeneは、チタン3層と炭素2層から成る層状化合物です。
2次元ナノ材料MXeneは、前周期遷移金属(チタンやバナジウムなど)と軽元素(炭素または窒素)による複合原子層化合物の総称で、Ti3C2は代表的なMXeneの一つです。
MXene はグラフェン同様、ナノメートルオーダーの厚みを有する導電性ナノシートであり、ポストグラフェン材料として注目されています。
Ti3C2 MXene水分散液は、剥離されナノシート化されたTi3C2 MXeneの水分散液です。これ自身を基材に塗布することで導電膜を形成することが可能です。また、水溶性樹脂等と複合化することで導電材料とすることもできます。優れた導電性と分散性を活かし、リチウムイオン電池の導電助剤等の蓄電池用材料、透明電極やフォトダイオード等の電荷輸送層等光デバイス用材料、その他、電磁波シールドやセンサ材料等幅広い応用が期待されています。
日本材料技研(JMTC)では、MXeneのアプリケーション開発にも積極的に取り組んでいます。
■フレキシブル有機フォトダイオード:東京大学・横田研究室との共同研究(2024年9月 応用物理学会)
■リチウムイオン電池導電助剤:東京都立大学・金村研究室との共同研究(2023年12月 電池討論会)
■透明導電膜:試作品の発表(2023年10月 セラミックスジャパン)
■キャパシタ:東北大学・渡辺研究室での研究(2021年7月 レーザ精密微細加工国際シンポジウム)